なぜ女性は長生きなのか
医療技術の発達や生活の変化により、日本人の平均寿命が延びてきています。
厚生労働省によると、2019年日本人の平均寿命は女性87.45歳、男性81.41歳。
女性と男性の差は約6歳にも及びます。
女性の半分以上は90歳以上になるということもわかっています。
女性が男性よりも長生きな理由
女性はなぜ男性よりも長生きなんでしょうか?
そこにはいくつかの理由があります。さて、見ていきましょう!
かかりやすい病気の違い
かかりやすい病気が男性と女性では異なります。
男性に多い疾患は、狭心症・心筋梗塞、高血圧症、糖尿病、痛風、脳卒中、腎臓の病気など、重症になりやすいものが多くなっています。
男性の心筋梗塞・狭心症の発症は30歳~40歳代から増えてきます。
比較して、女性に多いのは、骨粗しょう症や腰痛症、関節リウマチ、甲状腺の病気など、生命に影響するものが少ないのです。
病気の発症が多くなる年齢や発症率の違いが平均寿命にも影響しているようです。
喫煙率の違い
2020年1月に発表された厚生労働省国民健康栄養調査の成人喫煙率によると、現在習慣的に喫煙している者の割合は、17.8%であり、男女別にみると男性 29.0%、女性 8.1%とのこと。
30~60歳代男性ではその割合が高く、約3割が習慣的に喫煙しているということで、がんの要因のひとつとなる喫煙率の違いも女性長生きの一員といえるでしょう。
女性ホルモンが動脈硬化を抑える
女性ホルモンであるエストロゲンには血圧を下げ、悪玉コレステロールの血中濃度を下げる作用があります。
高血圧や動脈硬化が起こりにくくなり、心臓病や脳血管疾患の発症を抑えます。
健康への関心
女性の健康への関心は高く、日ごろから栄養に気を使ったり、何かの症状があると通院をこまめにしたりするようです。
お散歩をしたり、お友達と事務に通ったりする女性も多くみられますよね。
〇健康に長生きすることが大事〇
男性がなりやすい疾患を理解して、日常生活から食事に気を使ったり運動をすることで健康に長生きすることができます。
これからの人生100年時代を元気に過ごしましょう。